皆さんこんにちは!
森果樹園、更新担当の中西です。
さて今回は
目次
スーパーや直売所に並ぶりんご🍎や梨🍐、桃🍑、ぶどう🍇。
「旬の時期に突然たくさん出てきて、あとは姿を消す季節のもの」
そんなイメージを持たれることが多いですが、
実はその一つひとつに、一年分の手間とドラマが詰まっています。
今日は、
果樹園の日常や一年の流れ、
そして私たちが大切にしている“おいしさづくりの工夫”を、
できるだけ分かりやすくお話してみようと思います🌱
よく
「果物の仕事って、収穫の時期だけ忙しいんでしょ?」
と聞かれますが、実際はその逆です。
収穫の時期はもちろん大忙しですが、
収穫以外の季節も、ほぼ休むことなく木と向き合っています。
ざっくり一年を並べると👇
冬❄️:剪定(せんてい)・土づくり
春🌸:芽吹き・開花・受粉・摘花
初夏〜夏☀️:摘果・袋かけ・草刈り・病害虫対策
秋🍁:収穫・選別・出荷
晩秋〜冬🍂:樹の片付け・来年の準備
「果物を実らせる」のではなく、
「木の一年のサイクルを整え続ける」
仕事、と言ったほうが近いかもしれません😊
冬、果樹園の木々から葉っぱが落ちると、
ぱっと見は「何もしていない」ように見えるかもしれません。
でも、私たち果樹農家にとっては
この冬の剪定こそが、翌年の収穫量と品質を左右する大仕事なんです💪
剪定とは、枝を切って樹形(じゅけい)を整える作業のこと。
日当たりが悪くなる原因の枝
古くなって実付きが悪くなった枝
交差してこすれ合う枝
などを見極めて、
「この木が今年も、来年も、その先も実をつけられる形」
に整えていきます🌳
剪定は、ただ短く切ればいいわけではありません。
来年の花芽がついている場所
木の勢い(栄養の流れ)
樹齢や品種ごとのクセ
を見ながら、
一本一本、一本の枝ごとに“会話をしながら”切っていく作業です😊
剪定をしっかりやっておくことで👇
実がなる場所に光が当たりやすくなる
風通しが良くなり、病気が出にくくなる
作業性(収穫・袋かけなど)も良くなる
など、メリットだらけなんです✨
春になると、
りんご・梨・桃・さくらんぼ…
それぞれの果樹が一斉に花を咲かせます🌸
果樹園中が一気に淡いピンクや白に染まり、
ミツバチたちが忙しそうに飛び回るこの季節。
見た目は一番華やかで、私たちも思わず写真を撮りたくなります📸
でも実は、この時期もかなり忙しいんです😅
果物の木は、何もしないと
“なりたいだけ実をならせようとする” 性質があります。
一見良さそうですが、実際には👇
実が多すぎて一つひとつが小さくなる
樹が疲れて翌年以降の実付きが悪くなる
重さで枝が折れたり、木が弱る
などの原因になります。
そこで行うのが 摘花(てきか)。
花の数を間引く
良い位置の花だけを残す
ことで、
「少ない数をじっくり大きく、甘く育てる」
準備をしているわけです🌱
花を落とすのは少し切ない作業ですが、
**おいしい果物のための大事な“前半戦”**です😊
花が終わると小さな実がつき始めます。
ここからが、果樹園の本当の“踏ん張りどころ”です。
摘果とは、
たくさんついた実の中から
「残す実」「落とす実」を選んでいく作業です。
傷がついている
小さすぎる
変形しそうな位置についている
一本の枝につきすぎている
などを見ながら、
一本の枝につける実の数を調整していきます。
ここでしっかり摘果することで👇
一つひとつが大きく育つ
味がのりやすくなる
樹全体に無理をさせず、長生きしてもらえる
という効果が出てきます🍎✨
「そんなにもったいない!」と言われることもありますが、
あえて“捨てる勇気”が、
残した実を最高の状態に育てる力になる。
それが果樹園の大切な考え方です😊
りんごや梨、ぶどうなどの品種によっては、
一つひとつに紙袋や専用の袋をかける作業をします。
病害虫から実を守る
農薬の回数を減らす
日焼けを防ぎ、きれいな色に仕上げる
などのメリットがありますが、
もちろん全て手作業💦
高い脚立に上って、
1本の木、1本の枝に対して
何百、何千という実に袋をかけていきます。
真夏の太陽の下での袋かけは、
汗だくになりながらの根気のいる作業ですが、
収穫期に袋を外して、
キレイに色づいた実が顔を出す瞬間を想像して頑張る💪
そんな“未来のご褒美”を思い浮かべながらやっています😊
果樹園の下草は、放っておくとあっという間にジャングルです🌿
草が伸びすぎると👇
害虫や病気の温床になる
作業の邪魔になる
風通しが悪くなる
ので、定期的な草刈りは欠かせません。
また、病害虫対策も
「薬をまけばいい」というものではなく、
発生しやすいタイミングを見極める
発生を防ぐ環境づくり(風通し・枝の混み合いを減らす)
必要最小限の防除
など、**木と環境を見ながらの“ギリギリの調整”**です。
「なるべく安心して食べてほしい」
「でも木を守らないと収穫がゼロになってしまう」
そのバランスを保つことが、
果樹園の難しさであり、
やりがいでもあります🌈
いよいよ、果物たちが色づき始める季節。
朝夕の気温差が大きくなってくると、
果実にぐっと甘さがのってきます。
同じ品種でも、
樹ごと
枝ごと
実がついている位置ごと
に、微妙に色づきや熟度が違います。
そのため、
「〇月〇日に全部収穫!」
と一気に取ることはあまりありません。
色の入り具合
ツヤ
実の硬さ
香り
などを見ながら、
「今日がベスト」と思える実から順に収穫していきます。
一見同じように見えるりんごでも、
今日取るべきか
明日まで待つべきか
の判断は、
長年木と付き合ってきた
“目と感覚”に頼る部分も大きいです👀✨
収穫した果実は、
選果場や作業小屋で一つひとつチェックされます。
大きさ
色づき
形
キズの有無
などで、
贈答用
家庭用
ジュースやジャムなど加工用
に分かれていきます。
ここでもやっぱり、
「もったいないけど、基準は守る」世界です。
「このりんご、味はバッチリだけど形がちょっと…」
そんな子たちは、
加工用にまわしてジュースやスイーツに変身してもらったり、
訳あり品としてお得に販売したりします🍹
どの実にも、
一年分の手間がかかっていることに変わりはないので、
できるだけ無駄にしないよう工夫するのも、果樹園の大切な仕事です😊
私たち〇〇果樹園が、日々心がけているのは👇
“木の都合”も、“人の都合”も、両方見ること
→ 無理に実をならせれば、木が疲れて長持ちしない
→ 収穫しやすい樹形に整えることも、継続のためには大事
おいしさだけでなく、安心も一緒に届けること
→ 必要以上の農薬に頼らず、剪定や草刈りなど“手間”でカバーできる部分は頑張る
「どんな人が食べてくれるか」を想像しながら育てること
→ 子どものおやつかな?
→ お祝いの贈り物かな?
→ 誰かの頑張った自分へのご褒美かな?
畑の中で、
まだ青い実を見ながら想像することもあります😊
冬の剪定で“来年の舞台”をつくり
春の花と小さな実をあえて“減らし”
夏の陽射しの中で実を守り・選び
秋にようやく収穫という“ご褒美”がやってくる
果樹園の仕事は、
「一年中、木と向き合い続ける仕事」
と言ってもいいかもしれません。
もし、りんごや梨、桃やぶどうを手に取ることがあったら、
その実の向こう側に、
冬の寒い畑で枝を切っていた農家
真夏に汗だくになりながら袋をかけていた農家
収穫の日に、一つひとつ触って選別していた農家
の姿を、少しだけ想像してもらえたら嬉しいです😊
果樹園の果物が、
みなさんの 「今日ちょっと頑張った自分へのご褒美」 に
なってくれたら──
それが私たち果樹園にとって、何よりのしあわせです🍎🍇🍑✨
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